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ダブルウェディングリング

2019年05月02日
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研ちゃん農協昔話
私たち夫婦は結婚式を挙げていませんでした。21歳という若さで、しかも出来ちゃった結婚というやつです。親も同級生も式を挙げる努力をしてくれましたが、頑なに断り続ける研ちゃんに押し切られる結果となりました。和ちゃんの心の内は分かりませんが、派手な事が好きな方ではなかったので、研ちゃんの意思に従ってくれました。それから25年の月日が経ち、子供を三人育て、農協でも管理職といった責任ある仕事を任され、意気揚々としていたころでした。仕事の用事で農協車で出掛けたときの事です。突然ラジオ(AIR-G' FM)から、ある企画の応募が流れて来ました。それは結婚式、ブライダルのプレゼントの応募だったのです。車を止め、鞄の中からメモ用紙を出し、応募方法を慌てて書き込みました。いろいろな事情で結婚式を挙げられなかったご夫婦1組に、北湯沢 緑の森の教会での結婚式を、ホテル代も込みでプレゼントしてくれると言うのです。だがしかし、全道で1組とは狭き門、さらに抽選ではなく、結婚式を挙げられなかった理由、エピソードを書いて送り、スタッフが審査をして当選者を決めるというのだから、完全に無理、俺の文書力では太刀打ちできない。しかも全道ともなると、スポーツの大会でもそうですが、レベルとラベルの違いが有ります。ちょうどその頃、偶然にも娘から結婚の相談が有りました。結婚式は?写真は?と言って、ハッとしました。言ってる自分はどうだったのかと、突き付けられる思いでした。そんな時、ブライダルのプレゼントの応募を思い出し、パソコンでエピソードを書き始めました。書き出だしは「私達夫婦は一緒になって二十五年目を迎えようとする、片田舎の中年夫婦で有ります。」なんてスタートから、さらに「21歳の若さで、偶然にも(偶然でもないが)子供が出来、「子供は一人でも絶対に産む」と言う妻の言葉に騙され、いや、心を動かされ、妻と一緒になる事を覚悟、いや、決意したのが私達夫婦の長い人生の始まりでした。」と続きました。さらに文書はクライマックスを迎え「波乱万丈の人生を一緒に過ごした妻への負い目が二つあり、今も心に残るのは、三年目の浮気と結婚式を挙げてやって無い事で有ります。」と、そして「娘から結婚の相談を受けた時、自分の事は棚に上げ、やれ結婚式は?やれ写真は?と、相手の男性(野郎)にかなり強く要求を求めていました。(思えば亡き妻の両親も、今の自分と同じ気持ちだったと思います。)」」と。そして最後の泣き落とし、「そこでお願いですが、妻には銀婚式のプレゼント、娘には人生の先輩として、私達二人のブライダルの写真を見せてやりたいと思います。」と相成ったわけです。番組からの連絡で、今回の企画の応募はかなり多かったそうで、最後に残った二組が(一組は当然研ちゃん)大激戦で、スタッフも大変苦労したと言っていました。最終的に研ちゃんが勝ち取ったわけですが、後にもう一組にもプレゼントして上げたそうです。結果、娘の結婚式と銀婚式のダブル挙式となり、一件落着したというわけです。挙式の時、研ちゃん感動のあまり、神父の誓いの言葉に号泣してしまい、神父からハンカチを借りるといった失態を見せてしまいました。式が終わりホテルに戻ったら、和ちゃんが「ハンカチ持っていなかったの、あんなに泣くのならハンカチぐらい持って行けばよかったのに。そんなに感動した!」と言うから、研ちゃん答えました「神父の誓いの言葉で、銀婚式を迎え、さらにこれからも頑張ってと言われたとき、今まで苦労してきたのに、この苦労がまだ続くのかと思ったら、涙が止まらなくなったんだ」と、すると和ちゃんが「悔し涙かい」と返して来ました。
ダブルウェディングリング
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ken3179
Posted by ken3179
小さなパン家「ひとつぶの麦」のブログへようこそ!
33年間勤めたJAを早期退職し、愛する妻(和ちゃん)と二人で、自宅の玄関を改良して始めた小さなパン屋。未知(パン職人)の世界へのチャレンジです。
二人の共通の趣味は登山と食べ歩き。個人的には、私(研ちゃん)はカメラと音楽鑑賞(クラシック音楽が大好き)、和ちゃんはステンドグラスとガーデニング(バラが大好き)。
そして二人には可愛いお孫ちゃんが三人、最近は生意気で可愛く無い時も有りますが!

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